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司法の現実が分かる小説

 黒木亮の『法服の王国―小説裁判官」。

 これを読むといかに裁判官が司法の独立に向けて格闘しているかが分かります。

 現実の諸問題、特に原発差し止め訴訟、自衛隊違憲訴訟、公害問題など戦後の大事件、訴訟がいまだに引き続いている歴史も生々しく再現されています。

 司法制度改革に至る流れも納得します。

 しかし、司法の独立という大命題がいかに難しいか、実感します。

 三権分立は理想であり、常に三権分立を意識し、活動し、意思表示していかないと、独立どころではないことも分かります。

 下手な教科書、解説書を読むより、よほど心から理解できます。

(アーカイブス)
2012/05/25(金)
深い問題、労働者性と使用者性
 少し難い話になりますが、この問題にかかわるニュースが多いので書きます。

 関越バス事故で、日雇い雇用の運転手ということが出てきました。

 日雇いとは、文字通り、日々雇われる労働者のことです。

 これはもちろん労働者です。

 しかし、これが、個人の営業者ですと、請負契約となり、労働者でなくなります。

 その代わり、使用者との指揮命令、賃金支払い関係はなくなり、請負金額での契約となります。

 この労働者性と使用者性。

 理論、理屈のようには、現実は線引きがはっきりしません。

 例えば、生命保険の外交員、会社専属の大工さん、塾・予備校の講師、芸能人(芸人)、プロスポーツ選手等です。

 働き方の多様化が進み、従来以上に、この区別の明確な基準が必要とされていますが、実態のほうだけが増えているという状況です。

 これは、なかなか簡単には答えらえません。

 要件でいえば、指揮命令関係、賃金支払い、それに伴う労務管理状況です。

 具体的には、個別にケースバイケースで、検証しないと、すぐには答えられません。

 裁判にもなっていますから。

 裁判外の紛争解決ですと、お互い譲歩して、解決金として、金銭の授受で和解し、根本の決着はつかないままということもあります。

 労災、雇用、厚生年金、健康保険の労働・社会保険の適用の有無が、関係してきます。

 企業にとってはコスト面、働くほうにとってはリスクからの保護で、大きな問題です。

 裁判例でも、個々のケースバイケースですから、なかなか、共通の線引きは難しいものがあります。

        だいじ経営年金事務所http://daizizimusyo.jp

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