日々是“荒”日

　それがすべてとは言いませんが、結局、政治家の就職活動というのが一言で言えるのではないでしょうか。

　落ちればただの人、収入の道が断たれるので、当選することが唯一の命題です。

　だから必死になって活動します。

　いわば、自分のためと言えます。

　だから、それがすべてというと、あまりに政治家を貶めるといわれそうです。

　ただ、公約の実現、数ある喫緊の課題への取り組み、その未解決度を見ると、敢えて言っても、そう言い過ぎでもないように私は感じています。

　総選挙の結果が出ましたが、当選した政治家が、これから、期待の何分の一かくらい活躍してくれたら御の字でしょう。

　大した期待はしていませんが。

（アーカイブス）
2017/12/03（日）
『秋刀魚の味』でオヤッと思う
　俳優の年齢と役柄、見た目の齢です。

　五十代と思われる笠智衆（敬称略、以下同）初め、俳優が老けて見えること甚だしい。

　今の感覚からすると、七十代でもなく、八十代くらい、それも元気な八十代には失礼なくらい、おじいさんに見えます。

　とにかく喋りや動作、言動がゆっくりしている。

　それに笠智衆の学生時代の先生が東野英治郎というのが、どう見ても同年配にしか見えない。

　そして、映画ファン、小津ファンには特に有名な杉村春子が出るシーン。

　東野英治郎の娘という設定だが、娘には見えず、せいぜい夫婦くらい、それも年が離れていない同年配の夫婦という見た目。

　これは杉村の名演技とともに、ファンにはよく問題とされ、有名になっています。

　思うに、年恰好に合う俳優が払底していた苦しい台所事情があったのではとみます。

　映画は、名優が演技力でカバーして、違和感なく見せます。

　しかし、なんとなくオヤッと思うのも確かです。

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